<今回の登場人物>
アルバイト女子大生 乙女莉菜(おとめりな)
マーケティング会社代表 真毛多美雄(まけたよしお)
マーケティング会社若手社員 若手祐一(わかてゆういち)
顧問先の調味料会社 課長 味辺大蔵(あじべたいぞう)
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マーケティングって?(その1)
~まずは、4Pを~
朝の定例ミーティング@調味料会社会議室
味辺課長
「いや~、来週ですね、うちのエグゼクティブセミナー。真毛多先生には、
専務をはじめとした経営陣にガツンと言ってもらえるように期待してま
すよ~」
真毛多
「先生、なんて言わないでください。ご要望のとおり、『価格戦略』を中心
にマーケティング全般をお話しますから」
味辺
「なんせ、うちの役員たちは、マーケティングのことなんか、これっぽっち
もわかっていないんだから。。。でも、他業種・他社事例を持っている
外部の専門家の話だと耳を傾けてくれますからね~」
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その日の午後@テムズ オフィス
若手社員
「あ、乙女ちゃん、テムズにアルバイトで入ってそろそろ3年だね」
乙女
「ええ。大学に入ったばっかりのころ、『生活の糧』にアルバイトしなきゃと
思って。ここは時給が良かったし。。。」
真毛多
「あれ、履歴書の志望動機には『社会勉強の糧』にって書いてあったよね」
乙女、頭をかきながら
「ははは。。。」
真毛多
「そういえば、3年前の面接のとき『あなたにとってマーケティングとは?』と
いう僕の質問に対して、『リサーチ!』って答えてたよね。。。」
乙女、すかさずキッパリと、
「リサーチは、あくまで手段。大事なことは、『次の打ち手』を見出すこと。」
真毛多
「お! 成長したね」
乙女
「だから、マーケティングを考えるには、もっと大局的に捉えることが重要!」
若手
「やるなあ~。口だけは、いっぱしのマーケターだ」
真毛多
「そういえば、テムズの入ったばかりのころ、マクロ的に考えるには複数の
視点が必要。だから、『マーケティングの4P』が大事って言ったら、なんか
嬉しそうだったね。」
乙女
「私、最初、『4P』って言うから。。。てっきり。。。」
若手
「え。。。」
乙女
「『6Pチーズ』の仲間かと思って。。。乳業メーカーの仕事が最初だったし、
ちょっと小腹もすいていたし。。。」
若手
「やれやれ」
つづく。。。
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