<今回の登場人物>
 アルバイト女子大生 乙女莉菜(おとめりな)
 マーケティング会社代表 真毛多美雄(まけたよしお)
 マーケティング会社若手社員 若手祐一(わかてゆういち)
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マーケティングリサーチは不要!?(その3)
  ~調査が不要なときも~


引き続き3人で白熱する議論@テムズ

 真毛多
 「調査ってね『闇夜の明かり』なんだよ」
 若手
 「自らが行きたい方向の道を照らし出さないとね。足を踏み外さない
 ように。」
 真毛多
 「まあ、その行きたい方向ってのが、戦略的な『仮説』にあたるかな。
 必ずしも1つではないし、安易に選べば困難な道もある。」

 若手
 「例えば、実施プランにA案・B案・C案があったとしよう。それぞれの
 案を実施した場合にどういった有効性が期待でき、また問題がどの
 程度起きるかを仮定して考える。そして調査で、生活者のニーズや
 心理がどう変化するかを検証する」

 乙女
 「でも、選択する道が元々一本しかなかったり、実施できない内容
 だったら?」
 若手
 「うちは、調査によってネクストマーケティングが導きだせないときや、
 調査が要らない場合は、クライアントに調査を勧めないよ。既に公開
 されている官公庁などのオープンデータで導き出せることもあるしね」

 真毛多
 「あと、わかりきったこともね。例えば、豆腐の購入重視点は『味と価格』
 といったようにね」
 若手社員、昔の自分を思い出し、苦笑いしながら
 「真毛多さん、過去に対して結構しつこいですね」


 乙女
 「え、調査を勧めないんじゃ、テムズの商売にならないんじゃないの?」
 真毛多
 「うちは、マーケティング会社だよ。」

 若手
 「テムズは、調査機能も持っているけど、調査を売っているのではなくて、
 マーケティングのための道具だから。知恵を売るためのね。」

 真毛多
 「さては、うちの企業理念を読んでないな。でも、アルバイト面接のときに
 しっかり読んでたような受け答えだったけど」

 乙女
 「アルバイト面接に前に、テムズのホームページで読みましたけど、3年も
 経ってしまい忘れました~」


 真毛多
 「乙女さん。今日から、ホームページ更新担当を命じる!」
イラスト⑩