<今回の登場人物>
アルバイト女子大生 乙女莉菜(おとめりな)
マーケティング会社代表 真毛多美雄(まけたよしお)
マーケティング会社若手社員 若手祐一(わかてゆういち)
顧問先の調味料会社 課長 味辺大蔵(あじべたいぞう)
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だんだん縮小するブランドイメージ(その1)
~認知者ベースと全体ベース~
とある朝イチ@調味料会社会議室
味辺課長
「若手さん。これ、一体、どういうことなんだろう???」
マーケティング会社 若手社員
「え、この調査結果レポートですか?」
味辺課長
「新商品のブランドイメージが、第1回調査、第2回調査、第3回調査と、
スコアが下がっていくんだよ」
若手社員
「調査は、しっかり各キャンペーン終了後に行っていますよね。。。」
味辺課長
「うん。しかし、弱ったなあ。。。。」
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その日の午後@テムズオフィス
若手社員
「真毛多さん、ちょっと話かけて良いですか?」
真毛多
「って、既に話かけてるけど。。。」
若手社員、つまらぬギャグに無視して続ける
「味辺さんの会社の新ブランドが、お金をかけてキャンペーンをやる
ごとにブランドイメージが縮小していくと、嘆いているんですよ」
真毛多
「え!予算がないから、代理店に任せますといっていたキャンペーン
事後調査の結果。。。」
となりの机から割って入る女子大生アルバイトの乙女莉菜
「そんな、ブランドイメージがどんどん縮小なんて、不思議なことって
あるんですか?」
若手社員
「確か、第1回目の調査では、ブランドイメージを認知者ベースで算
出していたようですが、、、」
乙女
「認知者ベースって?」
若手社員
「例えば、100人中30人が知っていて、15人がそのブランドを好き
と答えたら。。」
乙女
「全体ベースの好意度は100人中15人だから15%、認知者ベース
では、30人中の15人だから50%」
真毛多
「なんだ、わかってるじゃない」
つづく。。。
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