<今回の登場人物>
 アルバイト女子大生 乙女莉菜(おとめりな)
 マーケティング会社代表 真毛多美雄(まけたよしお)
 マーケティング会社若手社員 若手祐一(わかてゆういち)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
だんだん縮小するブランドイメージ(その3)
~何のための認知者ベース計算~

引き続き3人で白熱する議論@テムズ


 乙女
 「認知者ベースのブランドイメージのスコアでは、認知者数、つまり『認知率』
 の情報がこの段階で落ちてしまうので、全体ベースが大事ということはわかっ
 たけど、では、なんで認知者ベースの計算があるの?」


 真毛多
 「うん、その疑問を解く前に、乙女さんに対するイメージって、どんな感じだ思う?」
 乙女
 「親しみがあって、元気があって、若々しくて、、、」

 真毛多
 「随分、良いイメージばかりだね。でも、そのイメージって乙女さんを知っている
 人たちの感覚だよね」
 乙女
 「もちろんです」

 若手社員
 「じゃ、乙女さんを知らない、日本全国、つまりは全体ベースにしたときは?」
 乙女
 「イメージのかけらもないくらい、小さくなります」

 若手社員
 「そう、それだと、判断がつかないよね」

 乙女
 「あ、知っている人のなかでのイメージ。だから認知者ベース!」

 若手社員
 「特に、認知率の差が大きい競合商品との比較のときに、認知者ベースのブランド
 イメージスコアは必須だね」

 乙女
 「あ!、『剛力彩芽』と『乙女莉菜』のイメージ比較ができるってことですね」乙女・喜ぶ・黄色
 若手社員
 「まあね。。。現実には、その必要がないだろうけど、、、」

 真毛多
 「それと、認知が上昇した状況を仮定して、イメージがどういう形になるか予測
 するのに、認知者ベースのスコアは有効だよ」

 若手社員
 「仮に、そのブランドを『全員が知った』場合のイメージシェープということだね」


 乙女
 「さて、全体ベースと認知者ベースのことは理解したけど、私のブランドを高める
 にはどうしたら。。。」
 真毛多
 「そりゃ、フェイスブックで名前が知れ渡ることも良いことだけど、大切な人たちに、
 もっと好きになってもらうことじゃない」

 乙女
 「乙女莉菜のブランドファンを増やす、つまりは、認知者ベースのイメージを上げ
 ろってことですね」

 若手社員
 「そう、末永く愛される良いブランドづくりには、重要なことだからね」