<今回の登場人物>
 アルバイト女子大生 乙女莉菜(おとめりな)
 マーケティング会社代表 真毛多美雄(まけたよしお)
 マーケティング会社若手社員 若手祐一(わかてゆういち)
 顧問先の調味料会社 課長 味辺大蔵(あじべたいぞう)

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調査方法による落とし穴(1)
~パソコン所有率100%???~

とある朝@調味料会社打合せブース


 調味料会社 味辺課長
 「若手さん、この調査結果どう思います?インターネットのバナー広告の認知率が、
 予算を大して配分しなかったのに随分と高いんだよね。」
 マーケティング会社 若手社員
 「確かにテレビCMに掛けた費用に比べて、ネット広告がかなり効率的な結果に
 なってますね」
 味辺課長
 「1000万円しかかけてないネット広告の認知が30%、かたや1億円かけたテレビ
 CMが45%とは、、、」
パソコン対テレビ

 マーケティング会社 若手社員
 「確かに変ですね。調査レポートをお預かりして、社内に戻ってちょっと考えさせてい
 ただきます」


その日の午後@テムズ


 
乙女
 「真毛多さん、見てください!すごいです!!! 今回のリサーチ結果でパソコン
 所有率100%って出ました。まさにIT化がすすんでるんですね」
 真毛多
 「おい、おい、どうやって調査した結果なの」
 乙女
 「この前のシュークリーム菓子の自主調査のときに、ついでに『パソコンをお持ち
 ですか』の質問を加えといたんです。」

 若手社員
 「それって、インターネットによるWEB調査だろう」
 乙女
 「???」


真毛多、若手、しばらくの沈黙。


 
若手
 「あのね。パソコン持ってなきゃ、アンケートの回答対象者になれないでしょ。。。
 まあ、笑えない話だけどね。。。」


 
真毛多
 「あれ、若手君だって、似たようなことが以前あったよ~。量販店の買い物調査で、
 『購買チャネルは、Eコマースの『R社』が突出して高い!』ってクライアントへの解説コメ
 ント。でも、あの調査は『R社』の利用者を主体としたモニターを使ったネットリサーチ
 会社の結果じゃなかったのかな?」
若手・赤ら顔でしょげる

赤い顔をして、必死に話の矛先を変えようとしている若手社員


 
真毛多
 「そういえば、味辺課長が朝、悩んでいたようだけど。。。」

 ほっとする若手
 「はい。インターネット広告がテレビCMの到達効率を大幅に上回っていて。。。まさに、
 インターネット調査の結果に振り回されてました」

 真毛多
 「インターネット調査では、回答者全員が所有している媒体ツール。すなわちパソコン
 所有率100%ってことだからね」
 乙女
 「反対に私の周りで、家にテレビがない人が結構いますよ」
 真毛多
 「僕らが学生時代には、信じられないけど。。。まあ、20年以上前の話だけど。」


 
乙女
 「もっと言ったら、WEB調査のモニターは、『インターネット好き』が多いから、テレビが
 あっても見ている時間が少ないし、ながら視聴も多い。ってことかな?」乙女パソコンに夢中・テレビはさびしい

 若手
 「鋭い!」


 
乙女
 「問題点はわかったけど、では、最適な調査方法って???」


つづく。。。(vol.19へ)