<今回の登場人物>
 アルバイト女子大生 乙女莉菜(おとめりな)
 マーケティング会社代表 真毛多美雄(まけたよしお)
 マーケティング会社若手社員 若手祐一(わかてゆういち)
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調査方法による落とし穴(2)
~正しい調査方法って?~(前回からのつづき)


3人で引き続き白熱する議論@テムズ


 真毛多
 「正確なデータをとろうとすると、媒体接触状況の調査は本当に難しいね」

 乙女
 「では、味辺課長が悩んでいた調査では、どういった方法が良かったんですか?」

 若手
 「うちなら、時間と予算が許すことを前提に、様々な媒体経由で登録された事前登録
 モニターへの『郵送調査』を実施するね」

 乙女
 「え、マーケティングリサーチって、インターネットによるWEB調査が当たり前だと
 思ってました。サンプルも多くとれるし、素早く手軽に何でも聞けるし。。。」

 真毛多
 「確かに最近、ちょっとインターネット調査に頼り過ぎてるきらいがあるなあ。。」

 若手
 「もちろん、インターネット調査の長所もいっぱいあるけどね。特に偏りが気になるのは、
 年配者への調査結果かな。」
●おばあちゃん・パソコンで困る

 乙女
 「ところで、他にどんな調査方法があるんですか」

 若手
 「定量調査として、まずは、ランダムサンプリングによる『訪問面接調査』」

 乙女
 「でも最近では、在宅率が下がってきているので在宅している家庭は、むしろ代表性が
 なかったりするんじゃ???」

 真毛多
 「そのとおり」
●在宅率の低下

 若手
 「次に、『街頭調査』もしくは街頭キャッチによる『CLT』」

 乙女
 「え、ELT?」

 若手
 「じゃなくて、『C・L・T』。『セントラル・ロケーション・テスト』。
 真毛多
 「その多くは、街頭で対象者をキャッチしてあらかじめ設定した会場に来てもらい、アン
 ケートに回答する方法だね」

 乙女
 「でも、渋谷と巣鴨じゃ、歩いている人が違って、街の特性が出ますよね」

 真毛多
 「はい。そのとおり。最近では警察の道路使用許可もおりづらい」

 若手
 「次に『電話調査』。よく、世論調査などで使われる。対象者はコンピュータによって
 ランダム抽出される」

 真毛多
 「調査方法だけではなく、どういうふうに対象サンプルを確保しているかも重要だからね」

 乙女
 「でも最近じゃ、固定電話なんて使っているの?」
●固定電話

 真毛多
 「するどい!」

 若手
 「他には、『FAX調査』『モバイル調査』などなど」

 乙女
 「へー、調査方法っていろいろあるんですね~。では、どれが一番良い方法なんですか?」

 若手
 「代表性や予算、スピード、サンプル数の確保など、いろいろ考えると完璧な調査方法は
 ないってことかな」

 乙女
 「大事なことは、何を知りたいかを冷静に考え、特性を踏まえた上で適切な調査方法を
 選択することですね。」

 真毛多
 「はい。そのとおり!」