<今回の登場人物>
 アルバイト女子大生 乙女莉菜(おとめりな)
 マーケティング会社代表 真毛多美雄(まけたよしお)
 マーケティング会社若手社員 若手祐一(わかてゆういち)
 顧問先の調味料会社 宣伝課長 味辺大蔵(あじべたいぞう)
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広告の費用対効果(1)
~モデルって???~


とある朝@調味料会社打合せブース


 調味料会社 味辺課長
 「すみません、朝から真毛多さんまでお呼びしてしまって」
 マーケティング会社代表 真毛多
 「いえ、いえ、いつでもお気軽に。。。で、朝イチからいったいどうしたのですか?」

 味辺課長
 「それが、昨日、急に社長に呼ばれて。新規ビジネスで力を入れているサプリメントの
 宅配事業で広告の費用対効果を問われまして。。。」

 
真毛多
 「え、社長、じきじきにですか。それはまた一体?」

 
味辺課長
 「TVCMの投資効果が見合わなければ、マス広告は一切やめてネット広告だけにすると」
 真毛多
 「どこの会社も厳しい経営環境だから、経営者の思いはわかりますけど。それだけに、
 マス広告の是非は慎重にしっかり判断したいところですね」

 
味辺課長
 「新規事業だけに、従来品の調味料のようなセオリーがないんですよ。だから根本的に
 『広告をやるか否か』を問われて。。。」

 
マーケティング会社 若手社員
 「では、すぐに分析・調査の設計に取りかかりますから、ひとまず、御社内のデータの、
 加入者実数と推移、平均客単価などの基本データでご準備ください」
 味辺課長
 「はい。難しい課題ですが、是非ともよろしくお願いします」

カプセル・薬






その日の昼前@テムズ

 乙女
 「真毛多さん、聞いてください!すごいです!!! あの、花粉症みたいな、クシャミと鼻水が
 止まったんです」
 真毛多
 「へ~。ほんとうに???マスク姿の乙女さんも良かったのにね」
 乙女
 「それは、どういう意味ですか!!!」
 真毛多、小さく後ずさりしながら
 「・・・・」

 
若手社員
 「で、どうして良くなったの?」

 
乙女
 「それが、最近、調味料会社で出している“免疫力があがるサプリメント『サプライズ』♪”を、
 しばらく飲んでたらピッタリと。。。」
乙女・水を飲む

 
若手社員
 「へ~。免疫力って大事なんだね。まあ、完治ではなく、抑止してるだけだけどね。で、何で、発売されたばかりの商品を買ったの?」


 
乙女
 「そうなんです。TVCMを見て出てたタレントを覚えていて、電車の広告にタレントと商品名の『サプライズ』って書いてあったから、電車に乗りながらスマホでサイトを調べたら良い評判ばかりで、、、その日に親に頼んで宅配契約してもらったんです」



 
真毛多
 「ということは、乙女さん、TVCMがなかったら、まだ鼻水ズルズルってことだね」
 乙女
 「そうなんです。TVCMに大感謝です。でもTVCMだけでは、商品の名前もわからなかったけど。。。」


 
若手社員
 「ありゃりや、味辺課長から相談されている商品の分析仮説モデルがこんな近くにいたなんて。。。」

 
乙女
 「え、わたしモデルですか!やった~!! ポーズとっちゃお。」

 
真毛多
 「容姿ではなく、購買行動の『モデル』ね。。。」

 
若手社員
 「乙女さん、ありがとう。今の話、分析・調査の設計の参考にさせてもらうね。気持ちの変化や周りの意見をどう取り入れたかとか、もう少し詳しく教えて。。。」

 
乙女
 「『モデル』さんへのインタビューってことよね。かっこいい~。マイクは?カメラも回す??マスクがとれてよかったわ~」

 
真毛多
 「やれやれ。。。」


つづく。。。 vol.23へ